「売れ残る時代」の転職術
「ドラゴン桜」や「エンゼルバンク」の著者である三田紀房氏が書いた「売れ残る時代の転職術 」。
転職を考えている方には、かなりお勧めの本です。
僕がこの本でいいなと思ったのは、新卒ではなく、しっかりと転職者向け書かれているということ。
履歴書の書き方や面接で何が求められるのかなども三田氏の視点でとてもうまく書かれています。
仕事柄、企業への応募メールなどを見る機会が多いのですが、応募している人の中には「社会人」として何を求められているのかに気づいていない人も多くいます。
メールを見た瞬間に、これはうまくいかないとわかるケースが数多くあるんですね。
三田氏は、「社会人としての常識力」と表現していましたが、学生ではなく、十分な経験を積んだ社会人として、応募メールや履歴書を受け取る人事担当者に対する「配慮」や「感情」を想像する力。
これがとても大事になってきます。
そこまで想像できて初めて、相手の心に響くメッセージが伝えられるわけですね。
転職にあたっての準備をしっかりするためにも、一度読んでみてはいかがでしょうか。
そのほか、
・求人広告は書かれていないことを見ろ!
・「どこで」より「誰と」働くかが問題であるということ
・大手のリスク、ベンチャーのリスク
・条件面はクローズドクエスチョンで聞け
・面接官を面接してしまえ
・円満退社は社会人の義務だ
などといった項目も面白かったです。