君たちに明日はない
垣根涼介の「君たちに明日はない」シリーズ。
とても好きです。
第2作の「借金取りの王子」までは読んでいたもののつい先日、続編が出ていたことを知り、
第3作の「張り込み姫」を週末に読みました。
第5作まで出ているということで、先ほど第4作を購入。
ワンクリックで購入できてしまうから、Kindleは本当に便利。
難点は購入のハードルが下がり過ぎて、衝動買いが激しくなってしまうことでしょうか。
衝動に負けない強い心が大事です(笑)
このシリーズ、リストラ請負会社に勤めるクビ切り面接官が主人公なのですが、
様々な環境の下で働いている人の心理をうまく捉えていてとても面白い。
転機に向き合った時に、
「何のために働いているのか」、
「自分は何を大事にして生きているのか」
「何のために働いているのか」、
「自分は何を大事にして生きているのか」
を考えるものです。
そのプロセスでの人の心をよく捉えているなあと感心します。
様々なシチュエーションで、仕事を辞める、続けるという判断をするわけですが、
人材紹介で多くの求職者に出会っている自分としては、かぶる部分がありますね。
「働く」「生きる」ということを考える上でもいろいろな気付きを得られる内容だと思います。
本作では、マツダの整備士の決断とその結末に感動し、うるうるしてしまいました。
大きな決断をするって本当に大変なこと。
その時に必死に自分に向き合うことで、自分の信念や価値観に気づくものです。
そして、それを支えてくれる周りの人たち。
いやー、いい話だ。
ストーリーは若干単純になったような気もしますが、単細胞の自分はすぐに
感情移入できてしまいます。
お勧めですね。