求人倍率上昇でも…就職者数、5年ぶり低水準 【日経新聞より】
内容としては、「企業の求人意欲を示す有効求人倍率は高いのに、
実際に職に就く人が減っている」とのこと。
2014年7~9月期の就職者数は50.5万人と2四半期連続で減り、
09年4~6月期以来の低水準だったそうです。
企業が求める人材と求職者のすれ違いが広がっているのが
理由だとコメントされていました。
一方、有効求人倍率は11月に1.12倍と22年半ぶりの高さ。
ただ内訳としては、ハローワークに求人を出しても人が集まらず、
約3カ月の有効期限が切れて改めて出し直した「更新求人」が
増えているようです。
「希望した仕事が見つからず、仕事探しをやめる人も増えている」
(総務省統計局)とのことでした。
「希望する仕事」「やりたい仕事」って何でしょうね。
記事にあったように、企業の求人ニーズと求職者の希望のミスマッチは
とても多い状況です。
転職エージェントとして求職者と面談していて
やりたい仕事と自らのスキルに開きがあることを自覚していない
やりたい仕事に求められる付加価値を把握していない
といったケースは、そこをしっかり認識してもらうことから
サポートを始めるようにしています。
「なぜ、その仕事を希望するのか?」という理由を深堀りしないまま
希望した仕事だけを追い求めると、上記のようなことになって
しまうのかもしれませんね。
私は、仕事って
「商品やサービスを通じてお客様に付加価値を提供して、
その対価としてお金をもらうこと」だと捉えていて、
そこにやりがいを感じるわけですが、年末に友達に
「普通のサラリーマンは、仕事にやりがいなんか求めていないよ。
仕事を楽しいと思って働くのは経営者くらいじゃないか」
と言われ、とても考えさせられました。
確かに、やりがいを求めていない社会人は山ほどいると思うけど、
それでも、私は仕事にやりがいを求めてほしいと思います。
やりがいを得るには「達成感」が重要で、その達成感を得るためには
成果を上げるだけのスキルやノウハウの取得が欠かせません。
(天性のものを持っている人は別だけど)
私も仕事のやりがいを感じるようになったのは、成果を出して、
自分の存在をお客様に喜んでもらえていると確信できるように
なってからだと思います。
このスキルアップの壁を超える、壁と向き合うのが
大変なのかもしれませんね。
やりたい仕事に必要なスキルやノウハウが明確であればいいのだけど、
案外ここが明確でないから努力を続けるのが大変ということも
あるかもしれません。
なんだか話がうまくまとまりませんが、転職活動の際は
「その仕事をやりたい理由は何?」
「本当にその仕事をやりたいの」
ということをもう一度考えることがとても大事ということです。
仕事に求めるやりがいが認識できていれば、そのやりがいを軸に、
希望の仕事の幅が広がったり、
今まで想像していなかった分野に興味が湧いたり
することはよくあること。
希望の仕事、やりたい仕事がとても狭い視野で捉えられていないか
どうかをチェックすることも重要ですね。