年末に向けた転職のタイミング
企業からは採用時期、求職者からは転職時期に関して
質問を受けることがよくあります。
この時期ですと、
「年末に向けて、転職(採用)のタイミングをどうしたらいいですか?」
といった質問です。
【求人数の月別推移】
求人市場においては、経験上、3月~4月、9月~10月が四半期の
スタートの時期として、求人数が増える傾向にあります。
中途採用の活発な時期(厚生労働省発表)
厚生労働省が発表している一般職業紹介状況の直近のデータを下記にグラフ化してみました。
余り大きな差が出なかったのですが、有効求人数は3月、9月が高くなっていることがわかります。
(景気とも連動するので完全な季節指数とはいきませんが)
中途採用の活発な時期(民間企業調べ)
なお、民間の人材会社のデータを見てみると顕著に現れているようです。(下記グラフ)
少し古いですが、DODAの調査によると、
1年で中途採用が最も活発なのは、3月と9月という結果になっています。
1月の回答数を1.0とした場合、3月と9月の求人数は1.7。
3月、9月に続いて高いのが6月で1.6だったとのことです。
※中途採用が活発な月(1月の回答数を1.0とした場合)
四半期の期初となる7月入社を前提とした採用に加えて、
夏のボーナスをもらった後に転職活動を始める求職者の
動きに合わせた採用活動をしていることがうかがえます。
また6月は、春入社の新卒採用が落ち着く時期でもあるので、
そのタイミングで中途採用を活発化させる企業も多いということのようです。
中途採用の活発な時期(千葉キャリ調べ)
ちなみに千葉キャリの掲載求人数の月別推移は↓のようになっています。
今年は9月10月の求人数が突出して増えています。
年末に向けて急募の求人も増えているので、今の時期の転職活動は
とても有効なのではないでしょうか。
【求職者数の月別推移】
一方、求職者の動きをみてみると、厚生労働省の労働力調査(平成28年(2016年)9月分 )
を調べてみましたが、求職者の数は4月を除いてそれほど大きな差異がないようです。
求職者はそれぞれのタイミングによって動いているということでしょうか。
【まとめ】
冬の賞与を貰った後に転職ということであれば、
年度末で求人の増える3月を狙って活動すると良いかもしれませんね。
年末で退職し、少し充電して再スタートという方もいらっしゃるようです。
結局のところ、自分のタイミング次第ではありますが、9月、10月に求人が増え、
まだ採用の決まっていない会社もありますので、年明け、年度末から
新天地で働くことを見越して、今の時期からしっかり転職サイトを見て、
求人を研究しておくことは大事だと思います。