事務職のむずかしさ
求人サイトを運営していて感じるのは、事務職を軽視した応募が非常に多いということ。
特に、営業はやりたくないから、事務に応募するというケースも目立ちます。
応募者に知っておいてほしいのは、事務職は決して簡単な仕事ではないということ。
特に中小企業における事務職は、業務範囲が広い。
お客様の来客対応、電話対応、メール対応など、高いコミュニケーション能力も求められるのです。
当社でも、先日、問合せのメールに対する返信でお客様を怒らせてしまいました。
でも、すばやく対応し、30分後には、怒りが感謝に変化。
これは、さすがの対応でしたが、お客様とのメールコミュニケーション一つとっても、高いスキルや感受性が求められます。
お客様の心理状態や意図を読み誤ると、突然大きな問題になります。
相手の気持ち、ニーズを察して、最適な言葉を選んで話す、書く。
これは営業と何の違いもありません。
一般事務職として、作業以外はやらないというケースもあるでしょうが、たいていの場合、お客様と接する機会を持ちます。
そんなお客様対応をすべて安心して任せられるようになって、一人前。
コミュニケーション能力を高めようという意識がないと務まりません。
また、その他、事務職として必要となる能力は、業務設計能力。
行事やイベントなどの開催が決まっているとき、それに向けて必要な業務を洗い出し、業務を割り振る。
そして、自らも何をするべきかを判断できる。
そんな力も要求されます。
今の時代、与えられた仕事をこなすだけの事務は、必要とされません。
会議の準備一つにおいてもそうですが、スムーズに運営するためのマネジメントが出来る人が事務職として、レベルが高いと思います。
安易な応募を行う求職者を見ていて、ちょっと厳しいことを言いたくなりました。
事務職を希望する学生の皆さんにも知っておいて欲しい部分ですね。