厳しい社長
先日あるエンジニアリング会社を訪問しました。
ここの社長が結構厳しい。
身だしなみやマナーについても細かくて、僕との面談中に社員に指導や注意をすることも少なくありません。
会社の方針も文章化していて、我々はこうあるべきだという目指すべき姿を事あるごとに話します。
そんな社長の前だと、ほとんどの社員が緊張気味。
外部で会うときの姿がうそのように、借りてきた猫のようにおとなしい人もいます(笑)
社員の取材をする機会があったので、そんな社長についてどう感じているかを聞いてみました。
「恐い」とか「厳しい」という答えがあるものだと思っていたのですが、答えは意外にも「オープン」というものでした。
細かく指示をする背景まで説明してくれることが、社員にとっては分かりやすいということのようです。
社長がなぜ社員に厳しく接しているのか、なぜこのような方針を立てているのか、その背景や意味までしっかりと伝わっているんですね。
そして、その指示がぶれないことも安心感につながっているようです。
工業団地の景気が落ち込み、周りの会社が苦しんでいる中、同社は伸びています。
その社員の方は、この不景気の中多くの仕事が回ってくることに感謝していました。
そして、そうはいってもこの先、経営環境が厳しくなることが予想されます。
その時に備えて一所懸命準備している社長の役に立てるように頑張りたいと話していました。
入社4年目の若手がこういう認識で働いている会社は強いですね。
場を和らげるためにぶっちゃけトーク的な答えを期待して質問したのですが、それまで結構クールに話していた社員の方が突然熱っぽく語り出したのにはびっくりしました。
でも、そんな姿から、社長の厳しさだけでなく、強さや優しさもしっかり伝わっているんだなあと感動しました。
社員の取材を通して、強い芯を通すということの大切さを感じました。