就職基礎講座を行いました
先週、ある職業訓練校で1時間ほどの簡単な就職基礎講座を行いました。
10名強の訓練生が、就職活動に活かすためにパソコンスキルを学んでいます。
ワードやエクセル、パワーポイントなど、資格もしっかり取得するようです。
3か月の研修の後、受け入れ企業で3か月の実習。
その後、就職活動へと移ります。
みなさん、とても素直で前向きな方ばかりで、当初は30分程度の予定だったのに、反応がよいのでついつい長引いてしまいました。
基礎講座で行ったのは、
・雇用情勢の現状
・求人情報の探し方
・企業の求める人材像
について。
雇用情勢については新聞やニュースで景気の悪さについてはなんとなくわかっているものの、雇用にはどのような影響が起きているのか数字では把握していない方が多いようです。
千葉県の求人倍率がどうなっているのか、産業別、職種別の求人倍率がどうなっているのかという話をしました。
改めて職業別の求人倍率をみるとびっくりしますね。
9月の事務職の有効求人倍率は、0.10。
つまり10人に1人分の求人しかないわけです。
訓練生の多くは事務系の職種に進みたいと考えています。
就職活動を始めた途端、クラスメートがライバルになってしまうのが現実。
ちょっと怖い話ですね。
こんな状況だからこそ、企業が求める人材像を想像する力が大事になります。
いくつかグループごとに質問したのですが、
「企業が社員に求める能力で一番重要視される能力は何?」
という質問では、結構答えが割れていました。
パソコンスキルだというグループもありましたが、僕はコミュニケーション能力だと思います。
今の時代、事務職にもコミュニケーション能力が求められます。
指示されたことを単にこなすだけでは、企業からの期待値に届きません。
求められている期待値や納期を確認する力。
指示された仕事の意味を知る力。
このあたりがとても重要になってきます。
そのことを認識した上で、職業訓練に取り組むことができれば、就職率もさらにアップするのではないかと思います。
学んだスキルを活かして質の高い仕事をこなせるようになってほしいと思います。