新入社員時代の失敗
新入社員研修の最後のあいさつで話したのですが、ビジネスマナーを身につけるためには1年目に恐れずにどんどん失敗するとよいと思います。
特にきつく怒られたことというのは、心に残るので、そのあとずっと忘れないものです。
僕が新入社員時代に怒られたことで印象に残っている出来事を3つほど。
①歓迎会の次の日の朝にお礼を言わなかった
配属先の課で新入社員の歓迎会を開いてもらったのですが、次の日の朝、通常通り出勤し、「おはようございます」と挨拶をして普通に仕事をしていたら、しばらくして、課長に呼び出されました。
おごってもらった次の日の朝は、「昨日はありがとうございました。ごちそうさまでした」とお礼を言うのがマナーだとこっぴどく怒られました。
歓迎会の帰りに散々お礼を言って帰ったので、それでいいと思っていたので、びっくりしましたが、今となっては常識ですね。
感謝は相手にしっかりと伝えること、相手に気持ち良くごちそうしてもらえるようにすることが大切だと気づかされました。
②グレーのストライプのシャツを着ていった
入社して数カ月が経ち、ある程度会社に慣れたころに、いつもよりちょっとおしゃれな感じのグレーのストライプ柄のシャツを着て行きました。
するとお昼頃に課長に呼び出され、
「そのシャツはだめだ。君にとってはおしゃれでも、お客さまにとってはそうではないんだ」と説教をされました。
当時、損害保険会社に勤めていたのですが、担当する代理店は整備工場がメインで年輩の方が担当していることが多かったのです。
これはショックでした。
たいして派手なシャツでもなく、パートの女性には、今日のシャツかっこいいねと言われ、気分良くなっていたので、何と制約の多い会社なんだと無性に腹が立ったのを覚えています。
ちなみに、その課長は極端なのですが、入社以来20年間、白のワイシャツ以外は着たことがないそうです。
その後は、僕も白のワイシャツ以外は着ませんでしたということはなく(笑)、課長へのちょっとした抗議として次の日は青のシャツで行ったのですが、自分ではなく、お客様の視点に合わせた着こなしをするという意識は強烈に残ったのを覚えています。
これは複雑でしたが、今となってはよい勉強になりました。
ただ、このころから課長との間には大きな壁が出来てしまいました。
課の先輩やパートさんも同情的で、「あれだからあの人といると息が詰まるのよね」と、課長への不満が高まるきっかけとなったのでした。
その後、しばらくして、課長とパートさん達の間で恐ろしい戦争が始まったのですが、それはまた別の機会で。。。
③会議に手ぶらで行った
これは2年目に入っていたかもしれませんが、新しい部長が来て、営業部のみんなに話があるとのことで、部署のすべての営業担当者が会議室に集められました。
僕は、事前情報で新しい部長にいい印象を持っておらず、いやいや会議室に向かい、やる気がないので、何も持たずに部屋に入りました。
部長が話をし始めてしばらくすると、「そこの君、メモくらいとれ」と怒られました。
「すいません、メモを持っていません」と抵抗すると、「取ってこい!」と怒鳴られ、会議室を追い出されたのを覚えています。
こういう斜に構えた抵抗はよくないですね。
これは純粋に反省し、その後は、人の話を聞く姿勢に気を配るようになりました。
他にも失敗は色々ありましたが、印象に残っているのはこの3つですね。
怒られるということはとてもありがたいことです。
それは、入社3年目にもなると、何も言われなくなってしまうから。
そして、何も言われないままに、ビジネスマナーや立ち居振る舞いで信用を失っていくのです。
これほど恐いことはありません。
注意してもらえる間にしっかりとビジネスマナーを身につけましょう。
しかし、思いだすと本当にかわいくない新入社員だった気がします。
恥ずかしい。反省です。。。