知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール
経営者や人事担当者の採用活動の視点を知ることは、求職者や学生にとってはとても役立つことです。
私がお世話になっている井上さんが最近出した本もそんな経営者にも学生にも役立つ一冊。
簡単にご紹介です。
採用環境が厳しい現在、新卒採用において、単に就職サイトに掲載するのではなく、積極的に、優秀な人材をスカウトしていくことが大事だよというのがものすごく簡単な大筋。
いわゆるプル型ではなくプッシュ型の採用活動に切り替えていこうということですが、千葉キャリのお客様でここまでやっている会社は少ないですねえ。
でも、学生への積極的な関わりを重視している会社は増えてきているように思います。
つい先日も、あるメーカーで某大学の野球部のキャプテンが8カ月越しで採用できたという話がありました。
秋口に開催された3年生向けのイベントで出会い、こまめに連絡を取り合いながら最終的に口説き落としたと。
その間に、同社が会社説明会に参加するごとに来てもらい、会社見学にこぎつける前に3度も会ったそうです。
千葉キャリのお客様では珍しいプッシュ型の採用活動。
井上さんの本を読んでいて、この会社の採用事例が浮かび、とても共感できました。
そんな経営者、人事担当者向けの本ですが、学生や求職者に役立つなあと思ったのは、やはり面接選考の視点です。
面接する際に求職者のポテンシャルを見極める方法が解説されているわけですが、私が一番参考になったのは、「成果ではなく、習慣を聞く」というもの。
面接では、ついつい過去の成果を確認し、その人が出来る人材かどうかを判断しようとしてしまいますが、成果や実績よりも、その裏にあるその人の習慣、無意識に起こる思考パターン、行動パターンが重要だということです。
習慣には再現性があるので、その習慣によりその人のポテンシャルが見抜けるというのは納得感がありますね。
学生や求職者の方には、この話から、自分は仕事で成果を上げるためにどのような習慣を持っているのかということを見直してみるとよいかもしれません。
それがそのまま自己アピールにつながりますよね。