社内教育
先日、ジェイックの佐藤社長の書いた小冊子
「中小企業にとって教育は強い会社づくりの条件だ」
を読みました。
当社でも教育研修事業を行っていますが、正直、自社の教育体制の甘さに愕然としました。
・日報によるタイムリーなコミュニケーション
・頻繁なレビュー
・定期的な営業研修
・週に1度の営業勉強会
など、それなりに、教育体制の構築に力を入れているように思っていましたが、まだまだのようですね。
中でも、一番足りないなあと思ったのは、毎日、毎日の積み重ねをしていくという仕組みづくり。
教育には本気度が必要です。
「社員にどんな人材になってほしいのか」
「そのために必要な力をどうやって身につけてもらうのか」
その力を身につけてもらうまで、これでもか!というくらいにしつこく取り組ませるという執念、信念が足りなかったのかもしれないなあと反省しました。
この冊子の中に、ジェイック自身やそのお客様先での取り組み事例が載っていたので、ですごいなあと思った事例をいくつか挙げてみます。
・新入社員への宿題
あるベンチャー企業では、新入社員に1年間、毎日宿題が出されるそうです。
それは、「日経新聞を読んで、自社の事業に関連する記事を要約して、自分の言葉で解説する」というもの。
初めは3時間かかった宿題が1年経つと30分でまとめる力がつくようになるそうです。
まさに修行ですが、
「この特訓を受けたことを皆が非常に感謝していて、このことが会社に対する新人のロイヤリティを形成している」
と人事部長は語っています。
1年間、毎日というのはすごいですね。
宿題を読み、コメントを返す方も本気でないとできません。
部活でもそうですが、あの時の苦しい練習を乗り越えたからこそ、という共通認識が組織へのロイヤリティにつながり、結束につながるのですね。
・社員日報に、今日学べた3つのことを記載させる。
これは、マッキンゼーのマービン・バウワー氏がドラッカーに「マッキンゼーの組織を強化する方法」を尋ねた時に、「コンサルタント一人ひとりに”今日学べた3つのこと”を1日の終わりに整理させなさい」
というアドバイスをいただいたという話からジェイックで導入したいるそうです。
毎日現場で学んだものを記して残さないと自らの糧とならないということですが、簡単そうに見えて、日報に3つの学びを記載するというのは結構面倒なものです。
しかも、毎日。
でも、この毎日の整理するという仕事を習慣化した人は強くなるというのは容易に想像できます。
・100人ロープレ
ジェイックで一番張り切っているマネージャーは、ほぼ毎日チームでロープレを実施しているそうです。
時間は1時間半。
3人の部下をジェイックでNO.1の営業マンにすることを目標に行っているということですが、その執念が伝播して部下が急速に成長しているのだとか。
本気度や熱意が伝播するというのはよくわかりますね。
とはいえ、上司と部下の信頼関係がなければ、ここまでやることはできません。
強制したらすぐに辞めてしまうことが想像されます。
当社でも営業ロープレを定期的にやろうと提言したら、週に1回にするか、2回にするかで相当議論がありました。
ジェイックとはえらい違いです(笑)
多くの気づきを得ることができましたが、特に新入社員への教育という点で勉強になりました。
新入社員にとって社会人1年目の会社はとても大事。
信念を持って、厳しくても継続的な負荷を与えるということが欠かせませんね。
教育は、時期によっては強制も必要です。
先月入社した新人への教育方針を見直そうと思いました。