聞いて分かる、見て分かる、使って分かる
先日、エステー化学の鈴木社長のインタビューを読む機会がありました。
エステーでは数多くのヒット商品が出ています。
「消臭力」「脱臭炭」「米唐番」「ムシューダ」「自動でシュパッと消臭プラグ」などなど。
ほとんどの商品が鈴木社長の代になって開発されてものだと言います。
この強い商品開発力ですが、その絶対条件が、
「聞いて分かる、見てわかる、使って分かる」だそうです。
中でも重要なのが、ネーミングで、商品のコンセプトや効き目が一目で分かるように知恵を絞っているわけですね。
これは非常に参考になります。
我々の業界でもサービスのキャッチコピーを作る時に心掛けないといけないポイントです。
エステーにこの商品開発力が昔からあったかというとそういうわけではなく、鈴木社長が社長に就いた当時は、ヒット商品が全くなかったそうです。
年間に60ほどの新製品を出していたが、どれも当たらない。
そこで、現場の猛反対を押し切って新製品を「消臭ポット」一本に絞った。
背水の陣で必死になって考えたことで、「消臭ポット」が大ヒットしたのです。
それから今の商品開発の絶対条件が生まれたそうです。
また、消臭ポットを打つ時に、鈴木社長が出した指示が、
「全国の子供たちが歌えるCMソングを作れ」
という指示だというからユニークですね。
やはり、類まれなるアイディアというのは、ギリギリのところから出てくるものなのかもしれません。
そして、そのアイディアの出し方を応用できる状態にする、自分のものにすることができると強いですね。
そんなことを感じました。