脳科学は楽しい!
最近読んだ本で面白かったのが、「脳には妙なクセがある」という本。
仕事や勉強、人間関係など、脳の特徴を知り、うまく活用することが有効であるということはわかっていても、なかなか難しいもの。
千葉キャリでも、脳を有効活用したいとは思っているのですが、取組としてはほんの少しだけです。
・月曜日の朝礼でのgood&new
・マインドマップの基礎知識に関する社内研修
・目標の視覚化
くらいでしょうか。
今回、気分転換がてらに買った本ですが、なかなか興味深いことがいくつかありました。
その中のいくつかをご紹介。
コーヒー豆の香りは組織風土づくりに有効?
なんと、コーヒー豆の香りをかぐと、他人に対して親切になるそうです。
バロン博士という方の実験でわかったのは、コーヒー豆のような心地よい香りをかぐと、それだけで相手に対して良い印象を抱くようになるということ、そして、ポジティブな感情はそのままに「相手を手助けしたい」という心理に転じるということだそうです。
コーヒーは飲まずとも、その香りにもプラスの作用があることは大きな気づきでした。
バリスタがヒットした理由はここにもあるかも知れませんね。
千葉キャリでは、バリスタが入口付近にありますが、業務スペースに移したほうが良いかもしれません。。。
「酔っている」という自覚と血中アルコール濃度には相関関係がない
アルコールの摂取量や代謝速度は、自覚症状とは直接的には余り関係しないようです。
最近、余り飲んでないし、酔っていないのに、次の日に頭が痛い、二日酔いっぽいということがたまにあるのですが、ただ単に代謝速度が落ちているだけなのかも知れませんね。。
そんなに酔っていないから大丈夫というのは全く意味のないことだとわかり、納得感がありました。
また、元来アルコールは人においては不快なものだそうです。
学習と経験を通じて、この不快感を克服し、嗜好癖を獲得していくようです。
アルコールの経験が浅いと、アルコール臭が心地よくなく、避ける傾向が強いですが、徐々に慣れて
アルコールに抵抗がなくなると嗜好度が高まるということですね。
私なんかはこの典型かもしれません。学生時代は日本酒の匂いが嫌いで仕方なかったのに、今では心地よいと感じてしまうほどに。。。
自己コントロールができていないと状況を見定める能力が低下する
これは感覚的にわかっているといえばわかっていることですが、実験で明らかになっているのは、動揺した状態で、白黒のランダム画像を見ると、勝手にその中に椅子や犬や顔が描かれているといったように、勝手に様々なものを見出してしまうようです。
おばけが見えてしまうのも、気持ちがビビって動揺しているから、脳みそがそのように動いているということですね。
同じ状況で株価変動のグラフを見て状況判断をさせると、ありもしない経済動向を見出してしまう傾向が強まるようです。
取引先の陰謀、恋人の浮気など、動揺している時は、意味や因果関係を錯覚的に知覚してしまうということを知ることで対応力が上がりそうですね。
精神的に追い詰められている状況、動揺している状況では、状況判断を避けることが有効なようです。
これはアンガーマネジメントにも通じそうです。
怒りで自制できていない時は、判断や指示出しを避けることがとても重要ですね。
左半分が笑っていれば、笑顔に感じる
これはすでに知っている人も多くいると思いますが、再確認。
多くの人は、左側の視野を重要視するというシュードネグレクト効果ですね。
私たちは顔の「左半分」を特に重要視しているようで、よく事例として挙げられるのが、モナリザを左右反転させると顔の印象が変わるというもの。
これは顔だけでなく、他の分野でも同じで、例えば、八百屋の目玉商品は通路の左側の棚に陳列したほうがよく売れるという実験結果があるそうですし、WEBサイト制作でも左側優位の法則などがあったりします。
魚の絵を書く時に、ほとんどの人が頭を左に描くのもこれが理由だとか。
髪型や身だしなみ、おしゃれなども左側(相手にとってなので、自分の右側)に気合を入れてやるのがよいようですね。とはいえ、右半身だけ意識するというのも変な話ですが😁