話す力(描写力)
今週の猪瀬直樹さんのメルマガのテーマが「話す力(描写力)」でした。
とても面白く参考になりました。
東京都では、新しく入る職員に言語研修を義務づけているそうです。
そうしないとプレゼンや報告ができないと。
確かに、プレゼンする能力、報告する能力はしっかりと磨いていく必要があります。
当社でも、社員に意見を求めると、「~だと思います」という返事が帰ってくるものの、その根拠が分からないということがよくあります。
「そう思う理由は何?」と聞くと「感覚的に」とか「直感で」といった返事をする。
これはまさに話す力、描写力の問題だと思います。
単語で応えるのがそもそもおかしいのですが、その感覚が何なのかを追求していかないと描写する力はつきません。
こんな時に猪瀬さんのアドバイスとしては、主観ではなく、事実を交えて描写をすることが大事とのこと。
先ほどの話でいうと、まずこの「事実」がないので全く伝わらないんですね。
そして、話し方が下手な人は、この描写が抜けていると。
その際に大切なことはなるべく形容詞や副詞を使わないことで、数字や色、匂い、音、素材などを具体的に描写して初めて、相手に伝わる表現方法になるとおっしゃってます。
例えば、「とても大変だったんです」と、形容詞を使って主観だけを話すのではなく、
「最終電車に遅れそうだったので、とにかく必死で100メートルを走ったんです」
と、そのシーンが頭に浮かぶ描写を交えるということですね。
日頃からそんな癖付け、訓練が必要なんだと思います。
私自身も参考にして描写力を磨かなくては。
描写力を磨くために大事なのは、何といっても多くの文章、本を読むことです。
調査によると、20代の職員の2人に1人は新聞を読んでいないし、1カ月に1冊も本を読んでいないそうです。
本を読まないと、ボキャブラリーや、表現のパターンはなかなか増えません。
当社では求人広告を作ることが大事な仕事なので、社員にもしっかり本を読む癖をつけてほしいと思います。
どんどん課題図書出さなきゃ。