開発はエンドレス
先日、カンブリア宮殿でエフピコの小松会長が取り上げられているのを見ました。
エフピコはスーパーなどに並ぶ食品トレーのメーカーです。
食品トレーは一見脇役のようで、実はかなり奥が深い役割を担っています。
消費者も気づかないような細かい工夫が山ほどあります。
・トレーが傾いてもお寿司や刺身などがくずれない
・プラスチックトレーの端で指を切らないようにギザギザが入っている
・透明容器で肉の裏側が見える
・何度開け閉めしても汁がこぼれない
・弁当トレーの傾斜を変えることでボリューム感を出す
などなど、エフピコだけで年間1000種類の新商品が出るそうで、毎日進化をつづけています。
年間1000種類と言うと、1日平均3種類は増えているということ。
とんでもない開発力ですね。
このトレーをもとに、スーパーの売上アップをサポートしているのが同社の特徴です。
「スーパーの発展がなければ当社の発展はない」と小松会長がおっしゃっていましたが、まさに顧客あってのビジネスです。
スーパーの売上を上げるために、他社の成功事例を紹介し、売場改善に着手する。
売場を客観的に見て、問題点の指摘や改善点の提案をしてくれる営業担当者がいてくれると心強いですよね。
我々もそんな営業がしたいものです。
お客様が成長して、採用ニーズが生まれる。そして、当社が潤うわけですから。
そのためには、お客様のニーズを満たせる商品やサービスを開発し続けなければなりません。
小松会長は開発はエンドレスだとおっしゃっていましたが、まさにその通りです。
日々、細かい改善を続けていく必要性を改めて感じました。
そして、もう一つ小松会長の言葉で響いたのが、「現場を見ればすべてがわかる」ということ。
現場をしっかり見ていれば、気づかないものに気づくようになる。
前回のカンブリア宮殿で、雪国まいたけの大平社長が、他の人が1日かかって気づく舞茸の変化を自分は1時間ほどで気づくとおっしゃっていましたが、その感覚ともとても近い感じがしました。
「経営者には見えないものを見る力が必要だ」と言っていたのは、松下幸之助だったと思いますが、まさにこの力ですね。
「見えないものを見る力」とはすなわち「感じる力」。
感性が豊かでないと経営者やリーダーは務まりません。
やはり「感性」が商品開発や企業成長、そして人材育成のカギですね。
僕ももっともっと感性を磨きたいものです。