ブラック企業の基準
株式会社ディスコが、就職活動中の大学生および企業の採用担当者を対象として
行った就活ブラック企業の調査が大変参考になりました。
ブラック企業だと思う条件
ブラック企業の条件として選んだ人が多く、企業と学生で比較的一致していた項目は、
・残業代が支払われない
・労働条件が過酷である
・離職率が高い
といったもの。
一方、企業側と学生でずれているブラック企業の条件の中で
・募集条件と実働が著しく異なる
・セクハラ、パワハラがある
といったものは、企業側の方が学生よりブラック企業になるという意識が強く、
・給与金額が低すぎる
・残業が多い
・有給休暇を取りずらい雰囲気がある
といった項目は、企業側より学生の方がブラック企業という認識が強いようです。
働く時間、給与、休暇といった労働環境に関しては、
企業の認識より学生の認識の方が厳しいことが分かりますね。
ブラック企業の目安
さらに、それらの目安においては企業側と学生で認識の差が目立っていました。
離職率
企業側がブラック企業の目安として考える離職率は5割超が一番多かったのに対して、
学生側は3割超が一番高くなっています。
1か月の残業時間
ブラック企業の目安となる1か月の残業時間に関しては、
企業側の返答では100~120時間というのが一番多かったのに対して
学生の返答では、40~60時間というのが一番多くなっています。
本当に大きなギャップがありますね。
企業側は改めて学生の認識を知り、労働環境の改善や意識改革を
行う必要がありそうです。
にしても、残業時間20時間未満でもブラック企業だと思う学生が6%もいるというのは驚き。
残業=悪なのでしょう。
就職観が大きく変わっていることを痛感します。