「千葉が好き」という志望動機だけではダメ!
昨日、千葉県エリアに特化した高校生向けの進学情報誌の取材を受けました。
「千葉県における就職事情」を聞きたいということでいくつか質問を受けたのですが、正直返答が非常に難しかった。
というのも質問の中に、
・千葉県の企業に就職するにあたって、千葉県の大学出身であることは強みになるか?
・住み慣れた地域で就職するメリットは?
といったものがあり、職住近接のメリットを話してほしいみたいな意図が強かったのです。
正直言うと、千葉県の大学出身であることは千葉県の企業に就職する上で全くメリットはないと思います。。。
住み慣れたというのも関係ないかと。
千葉の大学に進学希望の高校生には申し訳ないけど。
職住近接という点で、千葉で働きたいという学生の志望動機を見ると
「千葉県が好きだから」、
「お世話になった千葉県に恩返しがしたい」
「住み慣れた千葉県に貢献したい」
といったもの多く上がります。
学生からすると熱意を伝えているつもりなのでしょうが、これらの志望動機は全くもって響きません。
千葉県に密着して多店舗展開しているあるサービス業の会社では「千葉が好き」という志望動機を話した時点で選考からはじいてしまうと話していました。
学生からするとびっくりする話かもしれませんね。
住み慣れた土地が嫌いだという人はあまりいないので、それ自体は何のアピールにもなりませんし、逆に採用する側の視点から言うと、「千葉が好き」という志望動機はNGワードにもなりえるのです。
本人の千葉愛よりもその人が将来どうなりたいのか、会社の中で何を実現したいのか、事業やビジョン、仕事内容にどのように興味を持ったのかの方がよっぽど重要だからです。
もちろん、千葉が好きだという強い思いを持った人材は貴重です。
でも、本当に千葉が好きで、地域に貢献したいというのであれば、学生時代にそのような活動に関わっていてしかるべきなんでしょうね。
また、千葉県の最近の特徴はありますかと聞かれて、いろいろと考えて見たのですが、個人的な感覚としては、街おこし的な地域密着の動きが強くなっていることを感じます。
仕事柄、そんな活動をしている人ばかりが目につくのかもしれませんが。。。
これは、埼玉や神奈川など首都圏の別のエリアでも同じかもしれないのですが、企業や個人事業主、行政機関などが連携した地域に密着した様々な活性化活動が盛んになっていますね。
そんな流れから昨日は小松菜話で盛り上がりました。
小松菜ハイボール、
小松菜ラーメン、
こまつなう
と、地域のコミュニティが盛り上がりつつあります。
ビジネスやプライベートで自分の持つ人脈の中である程度の影響力を発揮できるようになると、そんな地域活性につながるような活動に関わるチャンスが増えます。
経営者や行動力豊富なビジネスパーソンが活躍しているケースが多いですからね。
千葉県が好きで、本気で地域の活性化に関わりたいのであれば、就職を考えるにあたって
「地域の活性化に直接貢献できるビジネススキルを持つ」
「仕事上、仕事外での人脈を増やす」
「地域活動に関われる自由度(時間やお金)を持つ」
「プライベートを通じて地域と関わりを持つ(学校やボランティアなど)」
といったとを意識することが大事かもしれませんね。
単に「千葉が好き」ではなく、本気であれば、ぜひ具体的な行動まで一歩踏み込めるといいのではないかと思います。