事務職におけるコミュニケーション力
昨日は職業訓練校で1日お話をしてきました。
求職者支援訓練の中の一講座ということで、
「就職活動に役立つ基礎知識」がテーマ。
みなさん再就職に向けてパソコンスキルを学んでいるのですが、
大多数の方が事務職への就職を希望。
年齢は20代~50代まで様々です。
そんな方々を前に私はいつもかなり厳しい話をします。
事務職の求人倍率から始まり、
付加価値の低い仕事には将来性がないという話
資格やスキルを身につけるだけでは役に立たないという話など。
特に伝えたいのは、事務職にこそコミュニケーション力が大事だと言うこと。
できる事務職とできない事務職の違いって、
「こちらの先読みをした行動ができるかどうか」
「言葉の本質を捉える事ができるかどうか」
ではないでしょうか。
例えば、年末のカレンダーの発注を依頼した時に、毎年生じるタスクとしてとらえ、
翌年末に事前に準備の打診をしてくるスタッフ。
セミナー用の資料の取りまとめをお願いしたら、セミナー会場の準備の必要は
ないかを確認してくるスタッフ。
こういう人は優秀ですよね。
いずれもうちのスタッフですとよいしょしておきます(笑)
一方で指示された事しかしない、できない人もいますよね。
また、外出先から「今日一日大丈夫だった?」と確認すると、
「大丈夫でした」で終わる人と
簡単な一日の報告をする人。
こちらが報告を望んでいることを察するかどうかが違いです。
この差が、事務職としてのレベルの差になるのだと思います。
このことを知っておいてほしいのです。
レベルの高い仕事ができないのであれば、少ないパイしかない
職種において活躍することは難しい。
言われた事だけしかやらないのであれば、それこそ将来的には
ロボットで事足りてしまうかもしれないのです。
そんなレベルの高い事務スタッフを目指すして、
コミュニケーション力の本質を理解すると同時に
目標レベルを上げてほしいと言う話をするのです。
結構熱くなって話したのですが、反応が薄く、
質疑応答でも質問が一つもなく終了。
ということで、あまり伝わらなかったかなと思っていたら、
アンケートには感想がびっしり。
みな、共感や人前での発言が苦手なだけだったんですね。
おおむね4~5の評価で安心しました。
そんな中、唯一2の評価。
話が退屈だったとは厳しいお言葉。
6時間が苦痛だったんだろうな。
もっと面白い話ができるようがんばります。