ライフワーク・バランス
転職相談において「ワークライフ・バランス」を重視できる会社を探しているという方が多くいます。仕事と生活の調和を取るという点で「ワークライフ・バランス」はとても大事なことですが、これに関して尾原和啓氏の主張がとても共感できました。
これからの仕事、働き方を考える上で、
仕事とプライベートを切り分ける「ワークライフ・バランス」よりも、いかの人生の中で「ライフワーク(生きがいとしての仕事)」の割合を増やしていくかという「ライフワーク・バランス」を重視すべき
という考えです。
内閣府のワーク・ライフ・バランス憲章のHPに
誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。
とあります。
確かにそのとおりなのですが、やりがいや充実感を感じて働くためには、それを実現できる楽園ばかりを求めていても難しいもの。自分自身の中にどんな生き方をするのかという戦略が必要ですね。
とはいうものの、「ライフワーク」だけでは食べていけないので、「ライスワーク(食べるための仕事)」と「ライフワーク」を分離してポートフォリオを組むことも大切です。
「ライフワーク」をメインにして、「ライスワーク」で補うという生き方もあるし、「ライスワーク」をメインにして、副業やボランティアで「ライフワーク」をするという生き方もあります。
やりたいこととできることは違いますから、まずは「ライスワーク」を確立させた上で「ライフワーク」を重視した働き方に変えていく。そんな長い目で見た生き方が問われますね。
「ワークライフ・バランス」がプライベートを充実させるための働き方改革のように捉えられることがよくありますが、「ライスワーク」だけでは、やりがいや充実感を感じながら働くことはなかなか実現しずらいと思いますから。