まずは新聞を読もう!
先日、ある土木系の建設会社を訪問しました。
学生向けの就職情報誌用の社長インタビューだったのですが、いい話をいっぱい聞けました。
同社では、社員の教育や自己啓発の促進にものすごく力を入れています。
基本的なことでは、毎日、新聞を読むことから、
仕事に直結することは、資格を取得することまで
かなり細かく指導、アドバイスをしているそうです。
中小の建設会社の現場監督で新聞を読んでいる人は正直少ないと思います。
研修事業を行っていて感じるのですが、総じて中小企業の社員は新聞を読んでないですね。
技術系、現場系の職種となればなおさらでしょう。
なので、この会社は例外の部類です。
では、新聞を読んで現場監督の仕事ができるようになるのか?という話ですが、
社長は絶対に関連性があると自信を持って話していました。
新聞を読む、本を読むといった
「勉強する」、「考える」という行動を習慣化しているかどうか
で仕事の生産性が大きく変わると。
現場監督というのは、作業スタッフや職人を上手く取りまとめて工事を仕上げるのが仕事ですが、
「できる人」と「できない人」では、工事のスピードにも質にも雲泥の差が出ます。
それにより会社の生産性が変わり、利益率も変わるのです。
そういった「できる」、「できない」というのは、考える力であり、気づく力。
これは普段から勉強するという癖をつけないと身につかないのではないかと。
もともと頭を使うことの好きな人が多い業界ではないからこそ、新聞を読むところから
勉強することを始めるのが大切ということなんですね。
具体的には、例えば、ユンボに乗って作業をする時の話をしてくれました。
ユンボは資格を持っていれば誰でも使えるんだけど、
頭を使えるかどうかで作業の生産性は変わるわけです。
道路のアスファルトを剥がす際に、どういう向きで爪をいれれば早いか?
どのタイミングで塊を割って砕けば早いか?
剥がしたアスファルトをどの場所におけばいいか?
そういうことを考えながら、作業をするためには、常に頭を使う、勉強をする必要があるんだと。
そこまで考えて行動する現場作業員は極めて少ない。
だからこそ、現場監督には生産性の差を理解する頭が必要であり、
それを説明して動かす力が必要なんだと。
まだまだ社長の満足するレベルには達していないけれども、
「勉強する価値や必要性を感じている社員が集まっているうちの会社の
生産性と利益率は抜群だよ!」と自信満々でした。
自社の自慢をできる会社はいいですね。
話していてこちらも元気になります。
どんな職種においても仕事のできる人は重宝されます。
仕事のできる人になるための習慣を持っている人は、
就職・転職においてもそれほど大きな苦労はしないもの。
まずは、新聞を読むことから始めてみるのもいいですね。