あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」
オックスフォード大学の教授の論文によると、今後10~20年程度で、
米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いとのことで
ちょっとした話題になっているようです。
yahooの記事で見ました。
たとえばバーテンダーの仕事がコンピューターに代わられる確率は77%だとか。
また、この記事によると
「センサー技術の進化も重要です。センサー技術が発展すると、
これまで人間にしかできないとされていた認知能力を備えた機械が
さまざまな分野で活躍できるようになるからです。
たとえば、カタールの首都ドーハやブラジルのサンパウロ、中国の
北京などでは、水道のパイプやポンプにセンサーを設置。
センサーが水道管の漏れをチェックした結果、水漏れを40~50%
削減することに成功しています。
こうした機器の不具合を観察する作業員は必要でなくなるでしょう」
とも書いてありました。
実は私は、昨日、子供を連れて、東京都水の科学館に行ったばかり。
そこでは、水道管の音を聞く聴診器のような装置を使い、
作業員が夜中に漏水チェックすることで日本の驚異的な
漏水率の低さを実現しているとスタッフが説明していました。
縁の下の力持ちということで心温まる話だったはずですが、
まさにこの仕事も将来的にはなくなる可能性があると言うことです。
今更それほど驚くことではありませんが、技術の変革による
こういう変化には敏感である必要がありそうですね。
自分自身のキャリア形成に大きな影響をもたらします。
その職業を選んだときにはわからなくても、キャリアを積む上で
「その仕事が将来どうなるのか」という危機感を持ち続けることが重要なのかもしれませんね。
以前に読んだ本だと、高橋俊介氏の「21世紀のキャリア論」でもキャリアをめぐる環境の
大きな変化を指摘していてとても参考になりました。
今まで積み上げてきたキャリアが短期間のうちに意味のないものになるという現実。
技術の変革によって求められる人材像が激変するのです。
例えば、航空機のパイロット。
技能はあまり必要なくなり、コンピュータオペレータとしての
知識や正確性、判断能力が問われるようになりました。
タクシー運転手。
お客様は上手く見つけ自分のスキルで売上を伸ばす社員ではなく、
Uberなどを活用することで、指示どおりに安全に運転できる社員が
必要になります。
求められる人材像が変わるというどころではなく、人間が行う必要が
なくなるというのが遠くない将来のようですが。
キャリアをめぐる環境が激変する時代です。
だからこそ、常に将来を想像する力、現状維持に疑問を持ち現状打破を目指す力、
危機感が大事になってくるのかなあと思います。
目の前の仕事に打ち込んでいるだけでは、キャリア形成はできません。
今まで以上に自分の将来のキャリアに対する考え方が重要になりますね。
ちなみに記事で挙げられていた職業。
銀行の融資担当者
スポーツの審判
電話オペレーター
給与・福利厚生担当者
レジ係
ネイリスト
会計、監査の事務員
建設機器のオペレーター
などなど